TECHNOLOGY
昔は、スチールがレーシングフレームに適したマテリアルでした。しかし今では多様に利用できる素晴らしい合成マテリアルがあります。カーボンファイバーとエポキシ樹脂の合成物で、自転車のフレームに最適な衝撃耐久性とエネルギー吸収力をもつマテリアルです。それがカーボンファイバーフレームです。フレーム製作に必要なカーボンファイバーは東レや三菱が提供しています。フレーム製作者はカーボンファイバーの持つ特性を活かし様々な工程を経て、そのプロセスを完成させます。フレーム製作者は拘りと匠な技術で最高のパフォーマンスを持つフレームを造り出します。
フレームを矯正する為の鋳型はスムースな仕上げの為に精密な物が必要です。またオートクレーブ釜内の6~7気圧のプレッシャーに耐えなければなりません。その信頼性とポテンシャルの高さから軍用機材やフォーミュラーカーのカーボンパーツも手掛けるコンピュータで制御しています。マイナス20度の冷却装置から出されたカーボンプリプレグは18度~25度の適切な温度になるまで4~5時間かけて室温で完全に解凍されます。解凍されたカーボンプリプレグは必要とされる形にレーザーでカットされます。カットされたカーボンプリプレグは職人の手により鋳型へ貼り付けられます。各モデルの剛性に合わせて積層は変えられ、パフォーマンスに差がでない様、カットの角度、形、積層数などのクオリティー管理は全てコンピュータ管理されています。
真空バッグに入れられたフレームは、オートクレーブ釜に1本ずつ入れられ、高圧バキュームと同時に約2時間の時間をかけ1分間に1度ずつというゆっくりとした温度で加熱し、125度まで上げながら硬化させます。硬化させる段階でカーボン繊維の隙間に入りこんだ余分な気泡や樹脂を取り除きます。最終工程で約1時間かけながら60度まで戻されます。こうした工程を行うことで軽さを生みながら非常に堅いフレームに仕上がります。
フレームペインティングの段階です。1層目のペイントをしっかり付着させる基礎をつくるために表面をわずかに研磨します。1層目には抗酸化物質を含んだペイントを施します。これにより強い塗膜が作られます。BASSO BIKESではカーボンファイバーフレームには5層、アルミとスチールフレームには6層のペイントを施し、全てのフレームに3回のコーティングを基準としています。BASSO BIKES研究開発ラボでは、各々のフレーム素材に対してのペイント工程を開発するために最先端のペイント工場と協力しています。ペイントは腐食、塩水噴霧、UV光線、風化実験などの厳しいクオリティーテストを行い、これにより長期間にわたっても変色をおさえ、美しさを維持できることにつながっています。水溶性のペイントのみを使用し、皮膚に付着しても安全な「DUPON」社のペイントを使用しています。また、自然環境への配慮も考えられています。
BASSO BIKESのカーボンフレームは軽量かつ剛性に優れた東レ製ハイモジュラスカーボンファイバーを使い分けています。レース用機材とレクレーションバイクに適したバランスに仕上げています。レースフレームに必要な剛性やジオメトリーはスピードを求めるライダーに応える設計に。ロングライド向けのフレームはライダーの疲労を最小限に抑える設計になっております。すべてのライダーに最高の走りと時間を与えられるでしょう。